緊急事態宣言が全面解除。今後の対応は?
内堀福島県知事は15日に臨時記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い発令されていた緊急事態宣言の解除とそれに伴う本件の対応について説明を行った。
新型コロナウイルス感染症に関して、3月末から県内で感染者が確認され始め、4月上旬から中旬にかけて1日あたり最大で8例の感染確認がされたほか、郵便局や企業の中で感染が広がるなどのクラスターも一部の地域で見られていた。
しかしながら、4月下旬より1日1県程度の感染確認が続いたほか、感染が確認されない日も散見されるようになり、5月9日から15日にかけては新規感染患者が確認されていなかった。このような状況の中、政府は14日に39県に対して緊急事態宣言の解除を宣言したのに伴い、本県の緊急事態宣言も15日に解除されました。
収束はしていない。当面は共存か?
緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルス感染症の収束はしておらず、当面の間は共存を取らざる得ない状況になっており、再度感染者が増える可能性を否定出来ない状態に変わりはない。そのため、15日の知事臨時会見では、
①: 3つの「蜜」(喚起の悪い密閉空間、大勢いる密集場所、直近で会話する密接場面)を避ける生活
②: マスクの着用、手洗い等の手指衛生の徹底
③: 人と人との距離(ソーシャルディスタンス)の確保
上記3点の徹底を改めてお願いした。
また、事業者に対しては、時差出身の推奨、通勤時における人との接触の低減、在宅勤務やテレワークの活用などをお願いした。
授業再開・営業再開はいつから?
本臨時記者会見において、最も気になる点として学校等の授業再開時期と飲食店を含む休業中の事業の再開時期であった。
学校等の授業再開は、6月1日から全面的な再開を目指し、5月24日に休業要請を解除し、25日から段階的に授業再開をする前提で学校関係者に対して要請がなされた。
また、休業により売上が激減している飲食店は、これまで協力要請として出されてた、20時までの営業に関しては解除され、通常営業に同日より戻れることとなった。しかしながら、防疫の観点から、入場者の制限、手指消毒の実施、マスク着用などを要請したことに加え、3蜜を防ぐ対策も併せて要請された。
また、イベント等に関しても、中止や延期措置を要請してきていたが、同日解除となった。