朝ドラ「エール」。6月29日(月)より第1話から再放送
福島県出身で、ロンドン・チェスター楽譜出版社募集の作曲コンクールで、日本人初、最年少で国際的コンクールに入選した作曲家・古関裕而氏をモデルに制作されているNHK朝の連続テレビ小説「エール」は、6月29日(月)より第1回からの再放送で放送を行うことを日本放送協会(NHK)が発表した。
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、4月より日本放送協会(NHK)や民放各社がドラマの収録を一時休止していた。「エール」に関しては、6月29日(月)以降の放送分の収録が済んでいないことから、6月27日(土)放送分を最後に、続編の放送は休止し、代わりに、6月29日(月)より第1話から再放送を行う予定。
古関氏は、福島市に生まれ、福島商業学校(現:福島県立商業高等学校)卒業後に、川俣町の川俣銀行(現:東邦銀行川俣支店)で勤務をするかたわら、作曲の勉強を続け、その後、国際的作曲コンクールでの入賞、1964年の東京五輪行進曲「オリンピック・マーチ」、夏の甲子園の大会歌である「栄光は君に輝く」など現代に残る数々の名曲を作曲しました。
また、古関氏が高校卒業後に青春を過ごした川俣町は、古くから「絹織物の町」として知られ、輸出用の「羽二重」が全盛を誇り、世界一の絹織物の産地として名を馳せ、「川俣の絹が女性の足を包んだ」と言われていました。
また、古関氏は、川俣町について、「「目が覚めるとまず裏庭から鶏の声が聞こえ、向かいの鍛冶屋の槌の音が響いてくる。私にとって川俣の朝の音楽である。やがて町のあちこちから筬の音が響き出してくる。(省略)伯父の家の向かい側に舘の山という小高い山があって、よく登っては白秋の詩等を読んだり、作曲したりした。私のメロディーは福島と川俣の風光から生まれたのだ。私はこのような静かな町が大好きである。」(「作曲を志す町」より抜粋。)と述べるなど、作曲家として大成する礎を築いた場所でもあります。
尚、川俣町には、古関氏が当時使用してたオルガンが今なお残っており、当時の音色を聴くことができます。
NHK朝の連続テレビ小説「エール」の番組ホームページ
https://www.nhk.or.jp/yell/index.html