帰還困難区域の復興に除染欠かせない 避難解除めぐり住民に困惑

【福島民報ニュース】

東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域を巡り、政府がこれまでの要件を維持する一方で、除染をしていない地域でも解除できる枠組みを検討しているのが判明した3日、双葉地方の避難住民に困惑が広がった。「除染なしでは地域の復興は困難だ」と運用について懸念を示し、国に対し早期に明確な指針を示すよう求めた。

 富岡町の災害公営住宅に住む漁師の佐藤秋夫さん(53)は「避難指示が解除されても、除染をしなければ周囲の住民は戻らないはず」と不安を口にした。

 帰還困難区域内の小良ケ浜地区に自宅がある。2023(令和5)年春の避難指示解除が予定されている町の復興拠点からは外れているため、解除の見通しは立っていない。「自宅周辺は放射線量が高く、一時帰宅をしたとしても一時間が精いっぱい」と嘆く。(続きを読む

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