PCR検査対象拡大へ 新型コロナ対策で福島県
【福島民報ニュース】
福島県は新型コロナウイルス感染拡大の第二波に備え、新たな感染者が出た場合、濃厚接触者に加えて接触の可能性がある人もPCR検査の対象とする。学校や高齢者福祉施設、医療機関など接触機会が多く、感染者が発生すればクラスター(感染者集団)化する懸念がある施設での実施を想定している。検査対象を柔軟に拡大することで、感染者の早期発見と二次感染の防止につなげる。
内堀雅雄知事が6日の定例記者会見で、今後のPCR検査について「感染者の周辺を幅広く捉え、多くの人に早めに検査を受けてもらうことで(感染拡大を)封じ込める」と方針を示した。
県は感染者が所在する施設など個別の状況を踏まえ、担当する保健所が検査対象とする接触者の範囲を判断する。学校で児童生徒の感染が確認された場合に同学年の全員を対象としたり、高齢者福祉施設で感染者と同じ棟にいた入居者や職員らを対象としたりするケースを想定している。医療機関で感染者が発生した場合には医師や看護師、入院患者らを積極的に検査する方向だ。
(続きを読む)
【関連ニュース】
新型コロナウイルス 接触確認アプリ COCOAの配信を開始
全医療圏に分析機器 福島県内PCR検査 10台配備、即日結果判明
地域医療維持に懸念 福島県内病院の収益大幅減 財源確保が急務
※ 本記事は福島民報社より提供を受けております。
※ 本記事及び、写真等の著作権は福島民報社に帰属致します。画像