御神馬を献納 相馬野馬追が閉幕

【福島民報ニュース】

国重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は最終日の27日、南相馬市小高区の相馬小高神社で野馬懸(のまかけ)の一部である「上げ野馬の神事」を執り行った。同神社に供奉(ぐぶ)する小高郷(同市小高区)と標葉(しねは)郷(浪江、双葉、大熊町)の騎馬武者ら約20人が臨み、御神馬(ごしんめ)に地域の繁栄と安寧への願いを託した。

 郷大将の松本充弘小高郷騎馬会長(73)、功労者の山本幸男標葉郷騎馬会長(77)が玉串をささげた後、白装束の御小人(おこびと)3人が芦毛(あしげ)の野馬を本殿前に引き連れた。米と塩を与え、たてがみに垂(しで)を結んで御神馬とし、献納した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興、新型コロナウイルスの収束を祈願した。

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