都内人気店経営者が新地町で今秋に総菜・弁当店を開店
【福島民報ニュース】
東京・品川区のJR目黒駅前で人気の弁当・総菜店を経営していた管理栄養士で料理家の中津川かおりさん(44)=新地町=は今秋、古里・新地町のJR新地駅前に、フードビジネスで培ったノウハウや栄養学を生かした店を開く。
地場農産物を使った健康志向の弁当などを提供する。
東日本大震災から十年目を迎える中、「復興の希望を次世代につなぐ」と意欲を見せる。
中津川さんは新地町出身。
原町高を卒業して東京家政大に進み、同大大学院を修了した。
結婚、出産を経て2015(平成27)年に都内で起業。
企業の商品の栄養監修やレシピ開発に携わり、2017年には弁当や総菜を販売する「SAKURA DELI」を開店した。「管理栄養士が監修した野菜たっぷりの弁当」をコンセプトに新地産のコメや県産の野菜も使用。サラリーマンや子育て世代の主婦らから好評だった。
昨年春、長女の小学校入学を機に、飲食業に携わる夫(47)と3人で新地町に移住し、東京での仕事に取り組んだ。古里では震災や高齢化の影響で遊休農地が増えているのを見て農業衰退に危機感を抱いた。「食を生かした地域活性化、農業振興ができないか」との思いを強くした。
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