楢葉町がシェアサイクル整備
楢葉町は東日本大震災からの観光復興に向け、Jヴィレッジなど町内の観光地間を自由に利用できるシェアサイクルを整備する。太平洋沿いの県道広野小高線(通称・浜街道)を通るモデルコースなどを設定し、町の新たな魅力を発信する。
15日開会の九9月定例議会に提出された2020(令和2)年度一般会計補正予算案に事業費2,000万円が盛り込まれた。年度内に整備し運用を始める。
町は観光地や駅など町内5〜6カ所に自転車を貸し出す拠点を設置する予定。各拠点に計20台の電動自転車を配置し、自由に町内を巡ってもらう。
貸し出しはスマートフォンを使って行うため、拠点を無人化できる。利用状況に合わせ拠点の場所も柔軟に変更できるようにする。
モデルコースは町内を代表する観光地である天神岬スポーツ公園やJヴィレッジを巡るコースなどを想定。パンフレットなどを作成し、観光振興や交流人口の拡大につなげる。
町民利用も促し、健康増進を図る。
町の担当者は「Jヴィレッジ利用者に町内を回遊してほしい」と語った。
9月定例議会の会期は17日までの3日間。
松本幸英町長が8億3,503万円の一般会計補正予算など24議案を提出した。