長泥産認められるか アスパラガス特産品に

【福島民報ニュース】

東京電力福島第一原発事故で帰還困難区域となっている飯舘村長泥行政区の農業鴫原圭子さん(58)は、避難先の福島市松川町でアスパラガスの栽培に励む。
避難指示が解除されたら、古里を産地にするのが目標だ。

アスパラガスの根株を植える苗床づくりに励む鴫原さん

長泥行政区で野菜作りに取り組んでいた。インゲン、コマツナなどを出荷し、売り上げは順調だった。原発事故前の2010(平成22)年、自宅の畑にハウス2棟を設け、アスパラガス栽培に乗り出した。
村の冷涼な気候は県内一の産地である会津地方に似ていた。

「長泥の名前を冠した野菜として特産品にしよう」。近隣の農家5人に栽培を呼び掛け、準備を進めていた。だが、2011年3月11日、東日本大震災と原発事故が発生した。
初の収穫まで、あと数日だった。

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